なぜ、砂遊びが大事なのか
砂遊びの環境を、どうつくればいいのか
「こんな当たり前の遊びが、
どれほど大事かということを、
今回、皮肉にも初めてわかった!」
PEP Kids Koriyama での、あるお父さんの言葉です
子どもにとって、あまりにも当たり前過ぎる、砂場・砂遊び。
それが、一度喪失の危機にさらされたとき
「決して失ってはいけない遊び」 と、直感的に感じたというのです。
今、日本中で、汚いからと敬遠されがちな砂遊び。
それが、ふくしまでは違ったのです。
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どれほど大事か!
「屋内に砂場をつくろう!」、そう考えた保育者や教師、プレイリーダーたちも、改めて、砂遊びの意味を問い直しました。
当たり前が、決して当たり前ではなくなったとき、貴重な学びが始まりました。
砂場の疑問を解くために、様々な研修会や講演会、砂遊びの ワークショップに取り組みました。
(下の写真は、郡山市私立幼稚園協会の先生方との研修の様子です)
砂遊びの理解とそのための環境づくりにおいて、全国で最も先進的な取り組みが今、福島県で進んでいます。
震災後、県内に次々につくられた屋内砂場。
その衛生管理や運用の仕方など、情報の共有を目的に開催されたのが、「福島インドア砂場サミット」 です。
2013年11月15日、福島市市民会館に県内各地の屋内砂場の関係者や遊具業者、設計・建築家、こども環境学会メンバー、行政担当者らが集まり、屋内砂場設置までの経緯や管理・運営方法等について、様々な角度から情報や意見を交換しました。
最後に、屋内砂場設置の重要性を訴える「呼びかけ文」 を採択、参加者全員で 「花は咲く」 を合唱して、会は終了しました。
報告書
(1)「インドア砂場報告集」(アンケートのまとめ) 2013年11月15日
(2)「福島インドア砂場サミット」 開催報告―福島県から発信するインドア砂場の可能性と今後の課題 現代社会フォーラム 第10号 21-37頁、同志社女子大学現代社会学会 2014年3月
*本サミットは、同志社女子大学、教育・研究推進センター助成事業として 開催されました。
感謝申し上げます。
震災後、笠間が関わった主な福島県内での砂場関連の事業等は以下の通りです。(2011年ー2014年)