2011年3月11日の東日本大震災に伴う原発事故。子どもたちの生活と遊びは一変しました。
同年4月22日、福島民友新聞の 「編集日記」 は、県内の一部で屋外活動が制限されたことを伝え、
「青空のもとで遊ぶ子どもたちの声が聞こえなくなった校庭や園庭はあまりにもさびしい」 と締めくくっています。
そこには、心からの憤りと怒り、今後への大きな不安がありました。
そんななか、同年6月1日の毎日新聞は、福島学院大学附属幼稚園が、地震におののく子どもたちのために
屋内砂場をつくったことを紹介しました。
「砂遊びで、子どもたちのはじけた笑顔が戻った」
毎日新聞記事の写真
記事は、砂遊びの大切さと砂遊びのもつ力を伝えるものでした。
たかが、砂場、されど砂場。
子どもにとって、砂場・砂遊びには、どれほどの意味があり、どれほどの力があるのか。
子どもの笑顔を取り戻すために、なぜ砂場が大切なのか。
ふくしまでの、Sand-物語(Story) は、ここから始まりました。