· 

2021.5.19 福島市立ふくしま中央認定こども園

🟢くむ♪ くむ♪ くむ♪

水の張られた たらい。

水量の増減にともない、

子どもたちの動きも多様に変化します。

手にする道具も十人十色! 

バラエティーに富んだチョイスになります♪

片手には「すくう」ための、

もう一方には「ためて運ぶ」ための~♪

子どもたちは、

『二刀流の使い手』になります☆

さて、A君には 

どんな思いが高まっているのか~♪

他の子たちがドードーと注ぎ込む傍らで、

ざるを操ります。

細く流れ落ちる線を見つめます。

最後の一滴まで気持ちを張りつめて!

彼をワクワクさせているのは

どんなストーリーなのでしょう☆

…下は川です。

🟢運ぶ♪ 運ぶ♪ 運ぶ♪

心が動き、『やりたい♪』が膨れます。

具体へと展開していきます。

『実現したい』思いが、

いろんな身体機能を呼び覚ましていきます。

体育的な遊びでないところでも、

運動能力はぐんぐん高まっていきます。

「早く!」

「いっぱい!」

「こぼさないように!」

…思いは動きにも表れます☆ 

砂を運んでいるのはB君。

「水平」を意識しています。

手前から少量の砂がこぼれました!

いっそう気持ちを張りつめます!!

画面右奥~

水を運んでいるのはC君。

たっぷりと入れた水が

チャプンチャプンと波立たないよう、

注意深く進みます。

「水平」「揺らさない」を意識した

最大限のスピードが

そろり、そろり…に表れています。

体の使い方や動きは、

子どもたち自身が獲得してきたものです。

先生に教わったり、

友だちを模倣して

習得してきたものではありません。

体験の蓄積によるものです☆

また、実体験の豊かさは、

周りへの気づきにもつながります。

『友だちが見える』ようになります。

互いの『やりたい』や、

『やろうとしていること』を

尊重できるようにもなります。 

「何を」

「どのくらい」

「何を使って」

「どこまで」

~『運ぶ』ということには、

実にさまざまな要素が潜在しています。

「やりたい☆」

「やってみる♪」

が満ちた0歳児からの環境の中で、

『豊かな育ち』は形成されていきます。

『やりたい』があること。

そして、それを保障する環境づくりが、

保育者の役目と考えます。

4歳児のB君・C君の動きの獲得は、

やがて5歳児でチャレンジするようになる

「給食当番」や、

小学校での「配膳・席に運ぶ」にも

確かな『底力』となっていくことでしょう☆

🟢今、心が動いた♪

次の写真は、

前の写真左奥を拡大したものです。

撮影時、

D君の姿にはまったく気づきませんでした。

日常にたくさん散らばっている

シャッターチャンス。

被写体以外の場面にも意識を向けてみると、

そこにもまた、

素敵な世界が息づいていることに

気づかされます

「この時、どんな気持ちだったのかな☆」

「この後、どんな展開になったんだろ♪」

先生たちがそんな思いを寄せ合う時、

一人一人への『いとおしさ』は

さらに深まっていくものと思われます。

記録のツールにしておくのはもったいない♪

写真は、『知らなかった○○ちゃん』に

出会わせてくれる素敵なアイテムです。

さて、D君のこの姿勢☆ 

開ききったこの指☆

この後、

どんなドラマが繰り広げられていたのでしょう♡

🟢「やりたい」がON♪に

対象物からイメージがふくらんで~、

あるいはイメージが先にあり、

目的を叶えるために探してきて~。

”はじまり”は、いつだって多様です。

子どもたちの遊びには、

その子なりの出発点があります☆

『乾いた砂・湿った砂・ドロドロの砂』+

『小枝・葉っぱ・花びら~』

遊びには常に物同士の『化学変化』が起こります。

素材と向き合うところから、

『やってみたい』が湧き起こります。 

『並べる』『混ぜ込む』『包む』『刺す』など

多様な試行錯誤が、思いの実現のために繰り広げられます。 

子どもたちの日常には、

『やりたい♪』

『○○のために○○が欲しい♪』

を伝える場面が多々あります。

『思いを伝える力』

『思いを聞く力』

が蓄積されていきます。

そんなスイッチを入れてくれるのも

自然物です☆

Eちゃんを『ON♪』にしたのは『水』。

ここには『どんな袋?』という

選択』もありました。

大きさや、透明・半透明など、

『やりたい♪』によって種類は変わります。

Eちゃんは、透明な袋をもらいました。

が、すぐには行動に移らず

たたずんでいます。

(たらいの水は既に茶色…)

(…あ、もしかしたら…?)

声をかけてみました。

「水道から入れたら♪」

Eちゃんの顔がパッと明るくなりました。

駆けて行きました。

袋で蛇口を包むようにして少しずつ…

花びらと水の泡が踊ります♪

Eちゃんの顔もキラッキラです☆

彼女がやりたかったのは、

ハーバリウム的な鑑賞モノ!

欲しかったのは澄んだ水でした☆

袋を持ち上げ、太陽に透かしてニコッ♪

「見せて~♪」

「いいよ~☆

顔に近づけてくれました。

タプタプの袋の向こう側に、

誇らしげなEちゃんが

ユラユラしていました♡  

その後、花びらは『具材』に~ 

エキスは『おだし』になったようです♪

🟢思いをかきたてるもの♪

『素材との対話』が、

形の組み合わせや色のバランスなどに

反映していきます。

花びらを使った遊びでは~

「混ぜ込んだ料理」や

「そのものを活かしたお菓子作り」

が見られます。

「ちぎる」にも、

傷つけないよう『一枚ずつ』、

ちぎれないよう『数枚まとめて』

~という指の動作があります。

「包む」においても、

乾いた砂では思うようにまとまらず、

ドロドロの砂を活用することで、

イメージを実現することが出来ました。

なにもかも、ぜ~んぶ!

子どもたち自身が

試行錯誤しながら獲得してきたものです☆

🟢自然物は魔法を起こします

『変身』したり、『違う次元にワープ』するためのアイテムにもなります☆

そして、先生からも、とびっきりの魔法をかけてもらいます♡

🟢そこに先生がいるから♡

先生が、花を摘んでくれます。

摘み方だけでなく、どんな状態になったものが摘んでもいい花かを教えてもらいます。

子どもたちは、じーっと先生の指先を見つめます。

花を使った遊びには、色水作りもあります。

子どもたちはたくさんの経験を通じて、

いろいろなことを力にしていきます。

色をよく出す花はどれか、

どんな色になるか、

どうやったら色をよく出せるのか~

を吸収していきます。

『目的のための摘む』が身につき、

咲いている花をむやみに摘み取ったりしなくなります。

 

それは、先生たちが、豊かな具体に出会わせてくれているからです♡

イラスト:Miho OTANI
イラスト:Miho OTANI

「砂」 によって、ふくしまの復興促進と、

日本全国の子育ち・子育て環境を豊かにしていく Story を、

一緒に紡ぎ、語りませんか。

 

なぜ、「砂」なの?

「砂」で、そんなことができるの?

 

是非、この Story を、お読み下さい。

 

すぐに 「砂」 の魅力に引き込まれ、

「砂」に触れたくなるでしょう。

 

そして、ほら!

もう Story の 次の 1ページが開かれます。

 

FUKUSHIMA-SAND-STORY