🟢くむ♪ くむ♪ くむ♪
水の張られた たらい。
水量の増減にともない、
子どもたちの動きも多様に変化します。
手にする道具も十人十色!
バラエティーに富んだチョイスになります♪
片手には「すくう」ための、
もう一方には「ためて運ぶ」ための~♪
子どもたちは、
『二刀流の使い手』になります☆
さて、A君には
どんな思いが高まっているのか~♪
他の子たちがドードーと注ぎ込む傍らで、
ざるを操ります。
細く流れ落ちる線を見つめます。
最後の一滴まで気持ちを張りつめて!
彼をワクワクさせているのは
どんなストーリーなのでしょう☆
…下は川です。
🟢運ぶ♪ 運ぶ♪ 運ぶ♪
心が動き、『やりたい♪』が膨れます。
具体へと展開していきます。
『実現したい』思いが、
いろんな身体機能を呼び覚ましていきます。
体育的な遊びでないところでも、
運動能力はぐんぐん高まっていきます。
「早く!」
「いっぱい!」
「こぼさないように!」
…思いは動きにも表れます☆
砂を運んでいるのはB君。
「水平」を意識しています。
手前から少量の砂がこぼれました!
いっそう気持ちを張りつめます!!
画面右奥~
水を運んでいるのはC君。
たっぷりと入れた水が
チャプンチャプンと波立たないよう、
注意深く進みます。
「水平」「揺らさない」を意識した
最大限のスピードが
そろり、そろり…に表れています。
体の使い方や動きは、
子どもたち自身が獲得してきたものです。
先生に教わったり、
友だちを模倣して
習得してきたものではありません。
体験の蓄積によるものです☆
また、実体験の豊かさは、
周りへの気づきにもつながります。
『友だちが見える』ようになります。
互いの『やりたい』や、
『やろうとしていること』を
尊重できるようにもなります。
「何を」
「どのくらい」
「何を使って」
「どこまで」
~『運ぶ』ということには、
実にさまざまな要素が潜在しています。
「やりたい☆」
「やってみる♪」
が満ちた0歳児からの環境の中で、
『豊かな育ち』は形成されていきます。
『やりたい』があること。
そして、それを保障する環境づくりが、
保育者の役目と考えます。
4歳児のB君・C君の動きの獲得は、
やがて5歳児でチャレンジするようになる
「給食当番」や、
小学校での「配膳・席に運ぶ」にも、
確かな『底力』となっていくことでしょう☆
🟢今、心が動いた♪
次の写真は、
前の写真左奥を拡大したものです。
撮影時、
D君の姿にはまったく気づきませんでした。
日常にたくさん散らばっている
シャッターチャンス。
被写体以外の場面にも意識を向けてみると、
そこにもまた、
素敵な世界が息づいていることに
気づかされます。
「この時、どんな気持ちだったのかな☆」
「この後、どんな展開になったんだろ♪」
先生たちがそんな思いを寄せ合う時、
一人一人への『いとおしさ』は
さらに深まっていくものと思われます。
記録のツールにしておくのはもったいない♪
写真は、『知らなかった○○ちゃん』に
出会わせてくれる素敵なアイテムです。
さて、D君のこの姿勢☆
開ききったこの指☆
この後、
どんなドラマが繰り広げられていたのでしょう♡
🟢「やりたい」がON♪に
対象物からイメージがふくらんで~、
あるいはイメージが先にあり、
目的を叶えるために探してきて~。
”はじまり”は、いつだって多様です。
子どもたちの遊びには、
その子なりの出発点があります☆
『乾いた砂・湿った砂・ドロドロの砂』+
『小枝・葉っぱ・花びら~』
遊びには常に物同士の『化学変化』が起こります。
素材と向き合うところから、
『やってみたい』が湧き起こります。
『並べる』『混ぜ込む』『包む』『刺す』など
多様な試行錯誤が、思いの実現のために繰り広げられます。
子どもたちの日常には、
『やりたい♪』
『○○のために○○が欲しい♪』
を伝える場面が多々あります。
『思いを伝える力』
『思いを聞く力』
が蓄積されていきます。
そんなスイッチを入れてくれるのも
自然物です☆
Eちゃんを『ON♪』にしたのは『水』。
ここには『どんな袋?』という
『選択』もありました。
大きさや、透明・半透明など、
『やりたい♪』によって種類は変わります。
Eちゃんは、透明な袋をもらいました。
が、すぐには行動に移らず
たたずんでいます。
(たらいの水は既に茶色…)
(…あ、もしかしたら…?)
声をかけてみました。
「水道から入れたら♪」
Eちゃんの顔がパッと明るくなりました。
駆けて行きました。
袋で蛇口を包むようにして少しずつ…
花びらと水の泡が踊ります♪
Eちゃんの顔もキラッキラです☆
彼女がやりたかったのは、
ハーバリウム的な鑑賞モノ!
欲しかったのは澄んだ水でした☆
袋を持ち上げ、太陽に透かしてニコッ♪
「見せて~♪」
「いいよ~☆」
顔に近づけてくれました。
タプタプの袋の向こう側に、
誇らしげなEちゃんが
ユラユラしていました♡
その後、花びらは『具材』に~
エキスは『おだし』になったようです♪
🟢思いをかきたてるもの♪
『素材との対話』が、
形の組み合わせや色のバランスなどに
反映していきます。
花びらを使った遊びでは~
「混ぜ込んだ料理」や
「そのものを活かしたお菓子作り」
が見られます。
「ちぎる」にも、
傷つけないよう『一枚ずつ』、
ちぎれないよう『数枚まとめて』
~という指の動作があります。
「包む」においても、
乾いた砂では思うようにまとまらず、
ドロドロの砂を活用することで、
イメージを実現することが出来ました。
なにもかも、ぜ~んぶ!
子どもたち自身が
試行錯誤しながら獲得してきたものです☆
🟢自然物は魔法を起こします☆
『変身』したり、『違う次元にワープ』するためのアイテムにもなります☆
そして、先生からも、とびっきりの魔法をかけてもらいます♡
🟢そこに先生がいるから♡
先生が、花を摘んでくれます。
摘み方だけでなく、どんな状態になったものが摘んでもいい花かを教えてもらいます。
子どもたちは、じーっと先生の指先を見つめます。
花を使った遊びには、色水作りもあります。
子どもたちはたくさんの経験を通じて、
いろいろなことを力にしていきます。
色をよく出す花はどれか、
どんな色になるか、
どうやったら色をよく出せるのか~
を吸収していきます。
『目的のための摘む』が身につき、
咲いている花をむやみに摘み取ったりしなくなります。
それは、先生たちが、豊かな具体に出会わせてくれているからです♡