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2021.5.11 福島市立ふくしま中央認定こども園

🟢思いが声になります♪

2階テラス。

ホワイトサンドコーナーにいるのは、

1歳児のAちゃん・Bちゃん・Cちゃん。

ほんのりと湿った砂が、

思いを受けとめてくれます。

アクションによる変化は、

幼い彼女たちをず~っと魅了し続けました。

ついこの前まで

赤ちゃんクラスだったのに!

手をつっこんだり、

つかみ取っては握ったり開いたり。

指をスリスリしては、

こぼれ落ちる様子にじっと見入ったり。

その集中力といったら☆☆☆

(この子たち、1歳児ですか!?)

「あ~♪

「お~♪

思いが声になりあふれ出しました。

ただただ夢中で、 

砂との『対話』を楽しんでいるようでした。

動きにも変化が起こりました。

Bちゃんが場所を移動しました。

砂をのせる面が必要になったのです。

次第に動きもダイナミックに。

のせた砂に、また新たな砂をのせ、

手のひらでパンパン♪

やがて、叩くような動きとなり、

音も、パーン♪パーン♪パーン♪に。

このあと、

二人は身を乗り出しました。

手近な砂より、

『もっと遠くの砂』への欲求が

高まったようです。

砂場のへりにお腹を乗せながら、

精一杯かき取っていました。 

1歳児の子どもたち。

実に主体に満ちた活動に浸っていました。

指先・手のひらの感触が、

目まぐるしく

次の意欲につながっていきます。

先生たちが、

子どもたちの言葉を返してくれます。

「ちゃら~♪

「サラサラ~♡」

「○△□※◇~♪

「うん♪ 気持ちいいね~♡♡♡」

こうやって

温かなまなざしや共感に包まれながら、

子どもたちは新しい言葉や表現を

豊かに蓄えていくことでしょう。 

反対側では、

Dちゃんもまた、

上体をぐーんと伸ばし始めました。

赤ちゃん…0歳児、1歳児。

自分のことで精一杯なんかではありません。

他の子のこともよ~く見ています。

吸収力抜群☆

いつだって『スイッチON♪』なんです♡

🟢平和を乱してる…!?

おおっ♪

さらにノリノリの子を発見♪

1歳児Eちゃんが立ち上がっています。

砂場のへりをつかみ、

体を前後に揺らしています。

見ると、

片方の足を小刻みにトントン!

(はいってみたいな~♪)

(よ~し、はいろっか♪)

っていう感じでしょうか♪

まるで、走り出す前の子ヤギ!?

ひづめで

タイミングを計っているような動きです。

いよいよ、動きが大きくなってきました。

転げ落ちたりしないよう、

そばに寄りました。

ピタリ!

動きが止まりました。

ガシッとへりをつかみ

仁王立ちになりました。

キッ!とこちらを見つめます。

「うわあ~ん😭

(あ!…わたしか…!?)

すぐに、先生が抱っこしてくれました。

人見知りです。

リズミカルな『トントン』は、

ウォーミングアップではありませんでした。

先生のもとへ逃げ去りたかったのです!

とにかく一刻も早く!!

…子ヤギの動き!?

それは、まだうまく歩けないEちゃんの、

精一杯の『つかまり立ち』でした。

「ごめんね~!」

先生の胸で落ち着きを取り戻しながらも、

Eちゃん、たびたびこちらを確かめます。

息を止めます。

「うわあ~ん😭

(ごめん、ごめん!

 いなくなるよ~!) 

🟢ブラボー☆『人見知り』

先生との関係が

しっかりと培われているのがわかります♡

0・1歳児にとっての人的環境。

先生の存在の大きさを改めて感じました。

まさに『心の安全地帯♡』

その保障があってこそ、

小さな体に宿った

大きな主体が芽吹いていくんですね☆

『ちがいのわかる』1歳児。

なんて素晴らしい育ちでしょう☆☆☆

🟢あらら~♡

傍らでは、1歳児Fちゃんもまた、

砂の触り心地に魅せられていました。

両手でかき混ぜるようにしています。

黙々と一心不乱に。

『ぐるぐる』は、

ゆっくりになったり~、テンポが戻ったり♪

腕の回転は、時に小さく、時に大きく、

『もうやめられない~』

っていう感じです。

驚くべき集中力で、

飽きることなくず~っと。

そのうちに、ピタリ!と静止しました。

首をかしげたような態勢になりました。

右のほっぺを砂場のへりに乗っけています。

そうっと覗き込んでみました。

(あら♡…寝・て・る♡♡♡)

おひさまのやわらかな光、
やさしくそよぐ風、
ホワイトサンドの気持ちいい感触とほどよい疲れ~ 
何より、『やりたいことをとことん味わい』

満足しきったのでしょう。

天使のようなFちゃの寝顔に、

みんなでウットリしました♡

🟢研究者たち ①

4歳児Gちゃん・Hちゃん・Iちゃんが

園庭を歩き回っています。

手をつなぎ横並びになって。

小走りになったり、うずくまったり~。

そっと近づいてみました。

一人が、

何やら黒い小さなものを手にしています。

二人が覗き込みます。

…と、いきなり!

 半分に!?ちぎりました…

(うわっ!!…アリ…?)

「これもだめだね…

「はいってないね~」

気を取り直し尋ねてみました。

「何か探してるの?」

「うん! こな!!」

「しろいのが はいってるやつ♪」

黒い小さな正体は、

オシロイバナの種でした。

去年こぼれ落ちたもので、

もう干からびてスカスカになった…。

 楽しかった経験が、

しっかりと息づいているのを感じました♡

今年もまた、

たくさん咲いてくれたら~と願いました。

(アリじゃなくてよかった…😅)

🟢研究者たち ②

こちらも大盛り上がり♪の、

4歳児『ダンゴムシ探しチーム』。

研究者たちは、

お目当ての虫がどこに生息しているかも

熟知しています!

3歳児までの経験の積み重ねが、

単なる「探す・発見する・集める」から、

子どもたちを新しい世界へと導きます。

「ぼくのだー!

「さいしょにとったの わたしー!」

「みてだめー!!」

もう、そういう時代は卒業です☆

個々の知的好奇心が、

友だちとの共感・共有へと

広がりを見せています。

「調べる」

「ふさわしい環境づくり」

「観察」

の共同研究に勤しむ4歳児チームです☆

🟢水がもたらすもの☆

砂遊びに水は欠かせません。

心地よい感触や面白さはもちろんのこと、

子どもたちの心には

たくさんの好奇心が芽生えます。

『やってみたい』がぐんぐん伸びていきます。

水は、道具のチョイスであったり、

その使い方にも多様性をもたらします。

また、友だちと力を合わせる中で

自然に役割が生み出されたり~

個々や集団の活動を豊かに広げてくれます。

🟢水のある遊び環境♪

 水の入ったたらいを用意すると~

『汲む』や『運ぶ』が生まれます。

『道具を使う』が起きてきます。

目的達成のため、

或いは減っていく水の量によって、

道具のチョイスも多様になっていきます。

いよいよ少なくなれば、

たらいを傾けたりもします。

☆試行錯誤が生まれる環境づくりとして~

『たらいを砂場の近くには置かない』

というのも一つです✌

子どもたちが、

・自身の工夫の効果を実感出来、

・思いを実現していく喜びが得られる

絶妙な距離感で♪

(うんざりするような遠くではなく!)

🟢遊びの主人公は子ども☆

『思い』

  ↓

『実践』

    ↓

『試行錯誤』

  ↓

『達成感』

が『育ち』となり蓄積されていきます。

気をつけなければならないのは、

保育者の『親切なアドバイス』が、

この大切なプロセスを切り取ってしまわないように

…ということです。

🟢保育は答えを教えるものではありません

大人が『与えたもの』は、

『知識』にしかなりません。

子どもたちの『思いや発想を尊重』し、

『葛藤や試行錯誤が生まれる環境』を

豊かにつくっていきたいと考えます。

意欲が湧き、

実現に向けてどっぷりのめり込んでいける

『物や時間の保障を~☆』

と思います。

🟢保育者の立ち位置は

・思いを受けとめ、

・子ども自身が

さらなるスイッチを入れていける

ような存在であることだと考えます。

🟢保育者の役目は

・子どもたちが多様な工夫を見出し、 

・挑戦していけるような環境づくり

をすることだと考えます。

葛藤や試行錯誤が

子どもたちの『栄養』になり、

その栄養が『育ち』につながっていきます。

わたしたちは、

そのチャンスを摘み取ってしまわないよう!

『親切な人』にならないように

していきたいと考えます。

「手伝ってあげるね」

「別の物のほうがいいよ」

…実は、そんな関わりが、

『育ちを邪魔してしまっている』

かも知れません。

🟢『宝物』はそこらじゅうに☆

ささやかなことを意識していくことは、

保育の質を磨くことにつながると思います。

『みえてくるもの』を大事にしていくと、

『宝物』はそこらじゅうに転がっています☆

そして、

それらに出会い『ひろっていく』ことは、

わたしたちを

とても温かな幸せで満たしてくれます♡

🟢水のある片づけ環境♪

『泥まみれの道具を洗う』場面では、

「おお、そうか~!」

と、納得できる、

『分かりやすい環境づくり』を!

🟢『やってみたい♪』をON♪にする構造化

①下洗い用のたらい

   ↓

②さらにキレイにするたらい

   ↓

③ピッカピカにするたらい

この三段階のセッティングにすると、

作業効果が明確になります。 

子ども自身が、

「よし☆」

という達成感を手にすることができます。

この「やったー!」は、

一斉に洗うやり方では得られないものです。

しかも、洗いにレベルを設けることで、

水の交換頻度も抑えられます。

※水場で直接洗うやり方は、

排水溝や桝に砂がたまります。

大掛かりな

メンテナンスを招くようになる恐れもあります。

絶対避けたいですね!

   

最後に行きつく先が

道具入れ~となる動線づくりを!

しめくくりも、

んなでホレボレと達成感を共有♪

~というのがいいですね。

🟢『大人の価値観』から離れる

子どもたちの日常には、

「はやいね~!」

「いっぱいだね~!」

のような、

比較による褒め言葉(評価)が

多く登場すると思います。

ついつい…

素早い動きを見せる子、

たくさんの道具を持ってくる子に

目がいきがちになってはいないでしょうか。

意識することで

『見えてくる姿』がきっとあります☆

「丁寧だね♡」

「キレイに並べたね♪」 

「よぉく水を切ったんだね☆」

~等々。

『HOW』のチャンネルを合わせてみると、

『キラリ☆』は、

そこかしこにいっぱい見つかります☆

お片づけ~

まずは、保育者自身が、

スピードや効率といった

『大人の価値観』から離れてみるのも大事です。

決して、

子どもたちを『ノルマ感で動かす』のではなく!

🟢『生活は遊び』『遊びは生活』

子どもたちにとって~

生活は遊びです。

遊びは生活です。

そこに、確かな『育ち』が根づいていきます。

どんな時間も、豊かな経験の場でありますように♡

子どもの行動にもどかしさを感じたり、

どうして? ということはよくありますが、

(この子にとって、

なんか意味があることなんだろうなぁ~)

と思うと、気持ちがフッと軽くなります。

そんなふうにして、

子どもたちの時間をまるごと☆

いとおしく抱きしめていたいと思います♡

…そうは言っても、むずかしい時は深呼吸~♪

吸って~吐いて~吸って~♡♡♡

🟢『泥んこ星人』から『ピカピカ星人』に~♪

最後は、

体もキレイに~☆

ここでも、

①のたらい→②のたらい→③のたらい

が活きてきます♪

まずは自分で、

目的を順にクリアしながら進みます。

ラスト④で、

先生から仕上げのシャワー♪♪♪

肘・二の腕についた汚れは

自分では落としにくいものです。

5歳児でも

援助してあげた方がいいでしょう。

年長児として

日々頑張っている彼らにとって、

それは案外『大義名分のある甘え』

にもなると思われます。

『ほっこり♡』に浸れる場面です。

足の指の間も念入りに~♪♪♪

「きゃあ~♪♪♪

「うひゃあ~♪♪♪

イラスト:Miho OTANI
イラスト:Miho OTANI

「砂」 によって、ふくしまの復興促進と、

日本全国の子育ち・子育て環境を豊かにしていく Story を、

一緒に紡ぎ、語りませんか。

 

なぜ、「砂」なの?

「砂」で、そんなことができるの?

 

是非、この Story を、お読み下さい。

 

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