🟢思いが声になります♪
2階テラス。
ホワイトサンドコーナーにいるのは、
1歳児のAちゃん・Bちゃん・Cちゃん。
ほんのりと湿った砂が、
思いを受けとめてくれます。
アクションによる変化は、
幼い彼女たちをず~っと魅了し続けました。
ついこの前まで
赤ちゃんクラスだったのに!
手をつっこんだり、
つかみ取っては握ったり開いたり。
指をスリスリしては、
こぼれ落ちる様子にじっと見入ったり。
その集中力といったら☆☆☆
(この子たち、1歳児ですか!?)
「あ~♪」
「お~♪」
思いが声になりあふれ出しました。
ただただ夢中で、
砂との『対話』を楽しんでいるようでした。
動きにも変化が起こりました。
Bちゃんが場所を移動しました。
砂をのせる面が必要になったのです。
次第に動きもダイナミックに。
のせた砂に、また新たな砂をのせ、
手のひらでパンパン♪
やがて、叩くような動きとなり、
音も、パーン♪パーン♪パーン♪に。
このあと、
二人は身を乗り出しました。
手近な砂より、
『もっと遠くの砂』への欲求が
高まったようです。
砂場のへりにお腹を乗せながら、
精一杯かき取っていました。
1歳児の子どもたち。
実に主体に満ちた活動に浸っていました。
指先・手のひらの感触が、
目まぐるしく
次の意欲につながっていきます。
先生たちが、
子どもたちの言葉を返してくれます。
「ちゃら~♪」
「サラサラ~♡」
「○△□※◇~♪」
「うん♪ 気持ちいいね~♡♡♡」
こうやって
温かなまなざしや共感に包まれながら、
子どもたちは新しい言葉や表現を
豊かに蓄えていくことでしょう。
反対側では、
Dちゃんもまた、
上体をぐーんと伸ばし始めました。
赤ちゃん…0歳児、1歳児。
自分のことで精一杯なんかではありません。
他の子のこともよ~く見ています。
吸収力抜群☆
いつだって『スイッチON♪』なんです♡
🟢平和を乱してる…!?
おおっ♪
さらにノリノリの子を発見♪
1歳児Eちゃんが立ち上がっています。
砂場のへりをつかみ、
体を前後に揺らしています。
見ると、
片方の足を小刻みにトントン!
(はいってみたいな~♪)
(よ~し、はいろっか♪)
っていう感じでしょうか♪
まるで、走り出す前の子ヤギ!?
ひづめで
タイミングを計っているような動きです。
いよいよ、動きが大きくなってきました。
転げ落ちたりしないよう、
そばに寄りました。
ピタリ!
動きが止まりました。
ガシッとへりをつかみ
仁王立ちになりました。
キッ!とこちらを見つめます。
「うわあ~ん😭」
(あ!…わたしか…!?)
すぐに、先生が抱っこしてくれました。
人見知りです。
リズミカルな『トントン』は、
ウォーミングアップではありませんでした。
先生のもとへ逃げ去りたかったのです!
とにかく一刻も早く!!
…子ヤギの動き!?
それは、まだうまく歩けないEちゃんの、
精一杯の『つかまり立ち』でした。
「ごめんね~!」
先生の胸で落ち着きを取り戻しながらも、
Eちゃん、たびたびこちらを確かめます。
息を止めます。
「うわあ~ん😭」
(ごめん、ごめん!
いなくなるよ~!)
🟢ブラボー☆『人見知り』
先生との関係が
しっかりと培われているのがわかります♡
0・1歳児にとっての人的環境。
先生の存在の大きさを改めて感じました。
まさに『心の安全地帯♡』
その保障があってこそ、
小さな体に宿った
大きな主体が芽吹いていくんですね☆
『ちがいのわかる』1歳児。
なんて素晴らしい育ちでしょう☆☆☆
🟢あらら~♡
傍らでは、1歳児Fちゃんもまた、
砂の触り心地に魅せられていました。
両手でかき混ぜるようにしています。
黙々と一心不乱に。
『ぐるぐる』は、
ゆっくりになったり~、テンポが戻ったり♪
腕の回転は、時に小さく、時に大きく、
『もうやめられない~』
っていう感じです。
驚くべき集中力で、
飽きることなくず~っと。
そのうちに、ピタリ!と静止しました。
首をかしげたような態勢になりました。
右のほっぺを砂場のへりに乗っけています。
そうっと覗き込んでみました。
(あら♡…寝・て・る♡♡♡)
満足しきったのでしょう。
天使のようなFちゃの寝顔に、
みんなでウットリしました♡
🟢研究者たち ①
4歳児Gちゃん・Hちゃん・Iちゃんが
園庭を歩き回っています。
手をつなぎ横並びになって。
小走りになったり、うずくまったり~。
そっと近づいてみました。
一人が、
何やら黒い小さなものを手にしています。
二人が覗き込みます。
…と、いきなり!
半分に!?ちぎりました…
(うわっ!!…アリ…?)
「これもだめだね…」
「はいってないね~」
気を取り直し尋ねてみました。
「何か探してるの?」
「うん! こな!!」
「しろいのが はいってるやつ♪」
黒い小さな正体は、
オシロイバナの種でした。
去年こぼれ落ちたもので、
もう干からびてスカスカになった…。
楽しかった経験が、
しっかりと息づいているのを感じました♡
今年もまた、
たくさん咲いてくれたら~と願いました。
(アリじゃなくてよかった…😅)
🟢研究者たち ②
こちらも大盛り上がり♪の、
4歳児『ダンゴムシ探しチーム』。
研究者たちは、
お目当ての虫がどこに生息しているかも
熟知しています!
3歳児までの経験の積み重ねが、
単なる「探す・発見する・集める」から、
子どもたちを新しい世界へと導きます。
「ぼくのだー!」
「さいしょにとったの わたしー!」
「みてだめー!!」
もう、そういう時代は卒業です☆
個々の知的好奇心が、
友だちとの共感・共有へと
広がりを見せています。
「調べる」
「ふさわしい環境づくり」
「観察」
の共同研究に勤しむ4歳児チームです☆
🟢水がもたらすもの☆
砂遊びに水は欠かせません。
心地よい感触や面白さはもちろんのこと、
子どもたちの心には
たくさんの好奇心が芽生えます。
『やってみたい』がぐんぐん伸びていきます。
水は、道具のチョイスであったり、
その使い方にも多様性をもたらします。
また、友だちと力を合わせる中で
自然に役割が生み出されたり~
個々や集団の活動を豊かに広げてくれます。
🟢水のある遊び環境♪
水の入ったたらいを用意すると~
『汲む』や『運ぶ』が生まれます。
『道具を使う』が起きてきます。
目的達成のため、
或いは減っていく水の量によって、
道具のチョイスも多様になっていきます。
いよいよ少なくなれば、
たらいを傾けたりもします。
☆試行錯誤が生まれる環境づくりとして~
『たらいを砂場の近くには置かない』
というのも一つです✌
子どもたちが、
・自身の工夫の効果を実感出来、
・思いを実現していく喜びが得られる
絶妙な距離感で♪
(うんざりするような遠くではなく!)
🟢遊びの主人公は子ども☆
『思い』
↓
『実践』
↓
『試行錯誤』
↓
『達成感』
が『育ち』となり蓄積されていきます。
気をつけなければならないのは、
保育者の『親切なアドバイス』が、
この大切なプロセスを切り取ってしまわないように
…ということです。
🟢保育は答えを教えるものではありません
大人が『与えたもの』は、
『知識』にしかなりません。
子どもたちの『思いや発想を尊重』し、
『葛藤や試行錯誤が生まれる環境』を
豊かにつくっていきたいと考えます。
意欲が湧き、
実現に向けてどっぷりのめり込んでいける
『物や時間の保障を~☆』
と思います。
🟢保育者の立ち位置は
・思いを受けとめ、
・子ども自身が
さらなるスイッチを入れていける
ような存在であることだと考えます。
🟢保育者の役目は
・子どもたちが多様な工夫を見出し、
・挑戦していけるような環境づくり
をすることだと考えます。
葛藤や試行錯誤が
子どもたちの『栄養』になり、
その栄養が『育ち』につながっていきます。
わたしたちは、
そのチャンスを摘み取ってしまわないよう!
『親切な人』にならないように
していきたいと考えます。
「手伝ってあげるね」
「別の物のほうがいいよ」
…実は、そんな関わりが、
『育ちを邪魔してしまっている』
かも知れません。
🟢『宝物』はそこらじゅうに☆
ささやかなことを意識していくことは、
保育の質を磨くことにつながると思います。
『みえてくるもの』を大事にしていくと、
『宝物』はそこらじゅうに転がっています☆
そして、
それらに出会い『ひろっていく』ことは、
わたしたちを
とても温かな幸せで満たしてくれます♡
🟢水のある片づけ環境♪
『泥まみれの道具を洗う』場面では、
「おお、そうか~!」
と、納得できる、
『分かりやすい環境づくり』を!
🟢『やってみたい♪』をON♪にする構造化
①下洗い用のたらい
↓
②さらにキレイにするたらい
↓
③ピッカピカにするたらい
この三段階のセッティングにすると、
作業効果が明確になります。
子ども自身が、
「よし☆」
という達成感を手にすることができます。
この「やったー!」は、
一斉に洗うやり方では得られないものです。
しかも、洗いにレベルを設けることで、
水の交換頻度も抑えられます。
※水場で直接洗うやり方は、
排水溝や桝に砂がたまります。
大掛かりな
メンテナンスを招くようになる恐れもあります。
絶対避けたいですね!
↓
④最後に行きつく先が
道具入れ~となる動線づくりを!
しめくくりも、
みんなでホレボレと達成感を共有♪
~というのがいいですね。
🟢『大人の価値観』から離れる
子どもたちの日常には、
「はやいね~!」
「いっぱいだね~!」
のような、
比較による褒め言葉(評価)が
多く登場すると思います。
ついつい…
素早い動きを見せる子、
たくさんの道具を持ってくる子に
目がいきがちになってはいないでしょうか。
意識することで
『見えてくる姿』がきっとあります☆
「丁寧だね♡」
「キレイに並べたね♪」
「よぉく水を切ったんだね☆」
~等々。
『HOW』のチャンネルを合わせてみると、
『キラリ☆』は、
そこかしこにいっぱい見つかります☆
お片づけ~
まずは、保育者自身が、
スピードや効率といった
『大人の価値観』から離れてみるのも大事です。
決して、
子どもたちを『ノルマ感で動かす』のではなく!
🟢『生活は遊び』『遊びは生活』
子どもたちにとって~
生活は遊びです。
遊びは生活です。
そこに、確かな『育ち』が根づいていきます。
どんな時間も、豊かな経験の場でありますように♡
子どもの行動にもどかしさを感じたり、
どうして? ということはよくありますが、
(この子にとって、
なんか意味があることなんだろうなぁ~)
と思うと、気持ちがフッと軽くなります。
そんなふうにして、
子どもたちの時間をまるごと☆
いとおしく抱きしめていたいと思います♡
…そうは言っても、むずかしい時は深呼吸~♪
吸って~吐いて~吸って~♡♡♡
🟢『泥んこ星人』から『ピカピカ星人』に~♪
最後は、
体もキレイに~☆
ここでも、
①のたらい→②のたらい→③のたらい
が活きてきます♪
まずは自分で、
目的を順にクリアしながら進みます。
ラスト④で、
先生から仕上げのシャワー♪♪♪
肘・二の腕についた汚れは
自分では落としにくいものです。
5歳児でも
援助してあげた方がいいでしょう。
年長児として
日々頑張っている彼らにとって、
それは案外『大義名分のある甘え』
にもなると思われます。
『ほっこり♡』に浸れる場面です。
足の指の間も念入りに~♪♪♪
「きゃあ~♪♪♪」
「うひゃあ~♪♪♪」